今日も高橋さん。
高橋さんに馬の削蹄がうまくいかなかった話をすると、とんかちではなくセットハンマーにすることとナタの刃を丸くしたらいいというアドバイスをもらった。のでナタを持参した。
「こんな感じでしょうか?」とおら。
「もっとアールはなだらかでもいい、それよりこれはこれでそのままにして馬用に新しくつくったらいかっぺ」となって、おくから取り出してきたのは石切り場で使っていたあつさ5ミリはある石の切り出し用のカッターの刃。
このアールをそのまま使ってナタの形にしるしをつける。
そのしるしのとうりに切っていく。
実は高橋さんは鉄工所の社長さんなんです。
そのほか田んぼも畑も牛の肥育も競走馬の育成も専業並みにやり、なおかつよく遊ぶというスーパーマンです。朝は4時ころから夜中まで仕事をしてそれから遊びます。おらにはとても出来ねー。自慢じゃないけど早いときは8時頃寝ちゃうもんねー。
大体の形に切ったところ。
グラインダーで形を整えていきます。
高橋さんが「こういうふうにやんだ。」と細かくお手本を見せてくれてます。
ここからは根気よく少しずつグラインダーで削っていくしかありません。
最後に電動砥石で砥いでおしまい。
これもお手本みせてくれてます。
これが完成形。名づけてヒズメカッタータカハシカツジスペシャル
いつものことだけど高橋さんの手に掛かるとその辺のガラクタが命を吹き込まれて再生するのです。何でも作ったり直したりしちゃうのでいろんな人がいろんなことを頼みに来ます。それをいろんなアイデアで次から次へとこなしてゆくけど、自分ではすごいと思ってないところがまたすごい。
高橋さんありがとうございました。
「さー待ってろよオーディンその中途半端なヒヅメ切ってやっから。」
そういえばあれからオーディンの歩き方が木靴を履いているようになんかぎこちないのはヒヅメのせい?
そうだよ。ヒズメのせいだよ。早く治してやってよ。朝のオーディンの猛ダッシュが見れないのは寂しいよ。
しかし、よく斬れそうな刃だね。くれぐれも指落とさないようにね。